トヨタ生産方式(TPS)とは?… 『トヨタ生産方式の原点』②

「トヨタ生産方式」を確立したといわれている、トヨタ自動車元副社長の大野耐一氏が残した言葉 ”大野語録” の中に…

●トヨタ生産方式の基本

「一番基本的なものの考え方というのは、売れる物を、売れるだけ、売れるときに、できるだけ安くつくる方法というものを開発していくことである。段取り替えのシングル化や、「かんばん」だけが、トヨタ生産方式ではない。」
「売れる物を売れるだけ、どうやって安くつくるか、そのために、いろいろな仕事のやり方というものをみんなで考えていく。これがトヨタ生産方式である。」っと書かれています。

これは、5Sインストラクター養成講座の教材図書『トヨタの現場管理』(門田安弘著)にある、
「より良い物を、より安く、より早くお客様に届ける仕組み」と同じだと解釈できます。

トヨタのHPにも、
「ムダの徹底的排除の思想と、造り方の合理性を追い求め、生産全般をその思想で貫き、システム化した生産方式」と、こちらも言葉は違いますが、意味はほぼ同じだと受け取れます。

「自働化」と「ジャスト・イン・タイム」の基本思想によりトヨタ生産方式は、1台ずつお客様の要望に合ったクルマを、「確かな品質」で手際よく「タイムリー」に造ることができるのです。(トヨタHPより)

しかし、上記文章の中には、TPSの副次目標である、
・数量管理(需要変動に適応)
・品質保証(良品だけの供給)
2つの目標は入っていますが、
・人間性の尊重(人的資源)
これが入っていないのでは?と感じます。
大野耐一氏の言葉にある「みんなで考えていく。」がないのではないかと?
「思想」という言葉で代弁し、省略されているのでしょうか?

水素エンジン車でレースに挑むという進化のトヨタ!

では、トヨタ現社長の豊田章男氏の「トヨタ生産方式」はどうかというと、
「お客様のためにリードタイムを短くする…。働く仲間のために作業を楽にする…。働く本人やその家族のために、もっと時間を有効に使えるようにする…。ヒト中心で考えるのがトヨタらしさであり、「楽」にするだけでなく、「楽しく」しなければいけない。」という解釈をされておられます。

「現場発」の誰かのためにという想いが、結果として生産性向上に繋がったが、それは目的ではないと…

とても豊田章男社長らしい解釈だと思いました。
一つ一つの言葉が、優しい想いで包まれてるように感じます。

 

”大野語録” に、

「時代が変われば、どんどんものの考え方が変わっていかなければならない。」と…

「目標をもつ、そこにムダ発見の礎(いしずえ)がある」
戦後3年でアメリカに追いつくために、人の生産性を考え、人の仕事のムダを考えるところからスタートしたトヨタ生産方式は、時代の流れと共に進化(深化)しています。

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