現場に脚を運ぶと、「大丈夫です。困っていることはありません。」という答えが返ってくることがあります。
お困りごとがない=問題がない!ということですが、本当にそうなんでしょうか?
与えられた仕事・指示された仕事をこなすだけでは、問題意識は生れにくいものです。
問題が発生した時に気付くのではなく、常識・慣例に捕らわれず、もしかしたら?を常日頃から考えられる環境創りが大切です。
視点を変え柔軟な対応ができるよう、また仕事が楽しくなるよう努力をしたいものです。
みんなで変化を楽しも~!!
現場に脚を運ぶと、「大丈夫です。困っていることはありません。」という答えが返ってくることがあります。
お困りごとがない=問題がない!ということですが、本当にそうなんでしょうか?
与えられた仕事・指示された仕事をこなすだけでは、問題意識は生れにくいものです。
問題が発生した時に気付くのではなく、常識・慣例に捕らわれず、もしかしたら?を常日頃から考えられる環境創りが大切です。
視点を変え柔軟な対応ができるよう、また仕事が楽しくなるよう努力をしたいものです。
「5Sを始めて、労災がなくなりました」という言葉を耳にしたことがありますでしょうか?
5S=キレイにする活動!と思われている方には、なぜ?と感じる言葉かもしれませんが…
「整理」で通路を塞いでいたモノがなくなり動線が確保されれば、躓き等の事故がなくなり=安全になります。
また、必要なモノだけになるわけですから、高い場所や低い場所に置かれていたモノが、取りやすい場所に置かれるようになります。
危険なモノの落下から身を守ること=安全に繋がります。
「清掃」のレベルが上がり「点検」や「保全」ができてくると、異常が見て分かるようになると共に、危険を回避できる=安全になってきます。
「忙しくって5Sどころじゃ・・・」という前に、自身の身の回りに危険が隠れていないか、探してみてはいかがでしょうか。
身近なところから5Sを初めてみると、諦めていたことも、いつの間にかできているかもしれません。
この頁によく出てくる言葉に『清流(整流)化』があります。
そもそも、この『清流化』ってどういう意味?かか理解できていなければ、何をすればよいの?、『清流化』と『5S』ってどういう関係? が分からないと思います。
『清流化』の「清」は、「清掃」の「清」、「清潔」の「清」。
『清流化』の「流」は、人・モノ・情報がスムーズに流れることを意味しています。
2年半前にグループ会社の武蔵屋藤岡工場でスタートした清流化PJは、滞留しているモノの流れをスムーズにしよう!が始まりでした。
仕事には、価値を生む「正味作業」と、付加価値は付いていないが必要な作業、そして価値を全く生まない・無くした方がよい作業に分かれます。
必要だから行っている運搬や準備・片付け、移動等は、付加価値が付かない作業に分類され、利益には結び付きません。従って、これらに多くの時間を費やせば、お金が失われていくことに繋がります。
また、モノを探す・作業の手直し・故障や修理等は、付加価値を生まない以上のムダでしかありません。無くしてしまった方が良い作業となります。
では、どうやったら、それらの作業を無くせるのか?
そこに登場するのが、5S です。
『目的(目指すべき到達点)』と『目標(目的を成し遂げるための手段)』を明確化し、実践していきます。
SNBは「お客様に感動していただける清掃」を目指し、
・整理・整列 ⇒ 整頓へ
・初期清掃 ⇒ 点検・保全清掃へ
清掃のプロ集団として、お客様にスマイル・さわやかをお届けします。
改善された資機材庫内のスチール棚。
ここにダスタークロスが置かれています。
四つ折りの青色クロスは、積み重ねて置かれています。
当然使用する時は、重ねられた上のモノから取っていきます。
洗濯してキレイに畳まれたモノも、当然の如く上に積まれていきます。
そうすると… 一番下にあるダスタークロスは、いつ使われるのでしょうか?
全てのクロスが使用されない限り、下の出番はないということになります。
それに反して、黄色・赤色のクロスは、立ちやすよう六つ折りで畳まれ縦に置かれています。
使用する時は手前から取り、洗濯したモノは奥に入れていくという決まり事が成立すれば、同じモノばかりが使用されることはなくなります。
これが「先入れ先出し」であり、「整列」と「整頓」の違いです。
先に入れたモノから使用できるよう、モノの流れを作って運用していく!
モノの清流化は、このように小さい場所から始まるのかもしれません。
新日本グループで行われている【5S インストラクター養成講座】で使用している教材図書は…
・『4Sを極める』…木村温彦著・きむら5S実践舍
・『トヨタの現場管理』…門田安弘・日本能率協会出版
・『仕事の哲学』…P.F.ドラッカー著・ダイヤモンド出版社版
・『スピード整理術』…中谷彰宏著・PHP文庫出版
上記4冊です。
座学でのメイン使用は、前半が『4Sを極める』で、後半が『トヨタの現場管理』。
その『4Sを極める』は、著者であらされる木村温彦先生から、直接ご指導いただいています。
『4Sを極める』の中も前半・後半に分かれ、前半は働く人(ボトム)向け、後半はトップ向けに書かれています。
ボトムアップの活動とされている5Sですが、トップのGO!なしでの実践は不可能です。
トップこそが「知らざるを知る」、「5Sとは何か?」ということを理解しなければ、やらされ感からは脱出できません。
http://kim5s.com/document/magazine5
人創りの難しさは、我慢!かもしれません。
『トヨタの現場管理』の文中、要所要所に出てくる言葉に「大野語録」があります。
トヨタ生産方式(スーパーマーケット方式)を確立したトヨタ自動車元副社長、大野耐一氏の言葉です。
大野耐一氏は、日本のみならず、世界の産業界に改善(カイゼン)の礎を築いた方です。
この改善という言葉、英語でも「Kaizen」と表記され、
・改・・・Change
+
・善・・・Good
=
Kai Zen・・・Change for better
改善を行うには、問題の顕在化が大切です。
何に困っているのかがわからなければ(見える化)、改善方法も出てきません。
まずは、お困りごと探しをしてみましょう!
トヨタ生産方式の二本柱の1本『ジャスト・イン・タイム』の起源は、
1938(昭和13)年11月に完成した挙母工場といわれています。
(月産生産目標:乗用車500台、トラック1500台)
各工程は連続するように配置し、鋳造・鍛造の製造工程から、
プレス・車体組立・塗装等、自動車生産に必要なすべてを備えた一貫生産工場です。
流れ生産の実現以外にも、敷地内には、テストコース・実験室・寄宿舎・食堂・航空機実験室等、いろいろな施設が設置されています。
(個人的には、技能者養成所(青年学校)が気になります)
その日の計画数量のみ製造する
「余分な在庫は持たず(納期に)間に合えば良い」という考えが、
「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」に繋がっていきます。
この考えのもと、工場建設計画当初図面上にあった倉庫は、
必要最小限に縮小されたそうです。
在庫=ムダ という考えが、今から80年以上も前からあったということに驚きます。
しかし、戦時下の非常事態のもとで、生産資材の入手が困難となり取組は中断。
それが具現化するのは、戦後1954(昭和29)年の
『スーパーマーケット方式』が提唱されてからとなります。
トヨタという会社、学べば学ぶほど、奥の深さを感じます。
「整理」+「清掃」 と、5Sを進め、次は・・・?
通常ですと次は、
「整頓」・・・必要なモノがすぐに取り出せて、かつすぐに戻せれる
となるのですが、ちょっと待ってください。
「整頓」したモノが戻らない!ということを経験したことがありませんか?
では、「整頓」したのに、なぜ戻らないのか? を考えてみましょう。
・要るモノと思っていたが、要らないモノだった。
・ただキレイにしただけだったため、戻しづらかった。
・よく使うモノではなかったため、戻すことを後回しにされていた。
・戻すことが徹底されていなかった。 ・・・etc.
理由は多々あると思いますが、一番の要因は「ルールがない!」ではないでしょうか?
ここで5Sの5番目にある
「躾」・・・決められたことをきちんと守る! が出てきます。
決められたこと=ルール があって初めて「整頓」は成立します。
その決められたことには、誰でも分かる・誰でもできる、という条件が生じます。
ん? それって、難しいぞ! と思いませんか?
そこで、「整頓」をする前に、「整理」した要るモノを、
「整列」・・・要るモノを基準線に沿って直角並行に並べる
をやってみましょう。
「整列」された環境は、依然と比べ見違えるように働きやすくなっています。
5Sの定義では、一番最初にくるのは「整理」となっています。
では、それはなぜでしょう? と質問をされた時、キチンと答えられる人はどのくらいいるのでしょうか?
「整理」とは? ・・・要るモノと要らないモノを分けて、
要らないモノを捨てる! です。
この言葉の中にある要らないモノは、何をするのにも邪魔でしかありません。
清掃する時、要らないモノを退かしながらは効率が悪すぎますし、
要らないモノをキチンと整頓しても、何の意味もありません。
沢山のモノで溢れた環境を、要るモノだけにすることにより、
全てがスリムに変化していきます。
・モノを探す時間がなくなった。
・スペースが空いた。
・全体を見通せるようになった。 ・・・etc.
そして、要らないモノがなくなった場所にあるのは・・・汚れ!です。
人の心理として、汚れているところに要るモノは置きたくないものです。
そして、汚れはいろいろな不具合を招きます。
机の上で簡単に「整理」と「清掃」を体感してみてください。
コロナウィルス感染拡大防止非常事態要請下、新入社員研修も、先週から在宅で実施されるようになりました。
当初予定では、丸一日を費やしての5S研修でしたが、在宅で研修できるようにビデオ撮影を行いました。
誰もいない会場で、一人ビデオカメラに向かい、パワーポイント画面での説明を行いましたが、顔を見ての言葉のキャッチボールができず、どんどん早口になり…
説明不足のビデオ研修になったのではと後悔が残るばかりです。
実践第一主義の5Sですが、画面だけでは物足りないのでは?という思いから、机の上で簡単に3Sを体感してもらうことにしました。
まずは、3Sに取り掛かる前の状態、数字の1~50を順番にチェックし、時間を測ってもらうことにチャレンジ!です。
3S-1