SNB感染対策情報局

緊急事態宣言解除後の営業再開時、プロの消毒は必要?不要?

消毒作業

▲社内の消毒作業訓練の様子。当社は「プロの消毒会社」側ですが……

緊急事態宣言解除目前!
施設・店舗の営業再開時に、プロの消毒作業は必要なのか?

ついに全国的な緊急事態宣言解除が目前となりました。
(この記事を書いている間にも解除されるかも……と焦っております(笑))

その中で、今朝のニュース番組で気になったのが
陽性者が出たわけではないけれど、プロの消毒会社に消毒を依頼した」という飲食店への取材。

防護服を着用した作業員の方が、噴霧器を使ってガッツリ消毒していたのが印象的でした。
こういう様子が大々的に報道されると、
気になってくるのが「うちも消毒やらなきゃダメ?」という店舗側の戸惑いや
「消毒をした店じゃないと危ないのかも……」という消費者側の不安。

おそらく店主の方もテレビ局の方もわかってはいると思うのですが……
理屈だけで言えば、陽性者が出ていないのであれば、
多くの費用をかけてまで消毒作業をする必要はありません!

ということで、タイトルの問いに対する答えは出てしまったのですが、
今回はこのあたりを詳しくご説明したいと思います↓↓

営業再開前の「プロの」消毒が「理論上不要」な理由

新型コロナウイルス感染症の流行により、
施設・店舗における消毒の目的はかなり明確になったのではないでしょうか。

①環境中のウイルスによる二次的な感染を防ぐため。
②「感染のリスクが低くなった」という消費者・従業員の安心のため。

前者こそが本来の目的だったはずですが、
ウイルス感染への恐怖が社会的に高まっている現在では、
後者も重要な目的の一つとなっています。

では、今回多くの店舗が当てはまる
・陽性者が発生していない
・約1ヶ月間にわたる営業自粛からの再開直前
という条件では、上記の①②はどうでしょうか?

①:そもそも環境中に感染力のあるウイルスがいる可能性がほぼ0
記憶に新しいのが、4月に発表された香港大学の研究。
ウイルスが環境中でどれだけ感染力を維持するか、
というものでしたが、その結果は以下の通り。

・印刷物・ティッシュ:~3時間
・木材・布:~2日間
・ガラス・紙幣:~7日間

……と、この自粛期間を考えると、
たとえ自粛前に外部からウイルスが持ち込まれていても、
感染のリスクはほぼなくなっていると言っていいでしょう。

②:だとすれば、もともと極低リスクのため、
そもそも消費者・従業員は不安に思う必要がない
というのが、
プロによる消毒作業が理論上不要な理由です。

それでもプロの消毒を選ぶのには、理由がある。

ここまでを読んで「えー?」「でもさー」と思った人もいるかもしれません。

そうなんです。「不安に思う必要がない」と言われても、不安なのが人間心理……

「ウイルスがいる可能性はほぼ0!」と言われたって、
「消毒した店舗」と「消毒していない店舗」があったら前者を選びたくなるのが人間の性。

「ほぼ0だから!」と店長から拭き掃除レベルの消毒作業をお願いされても
「でもちょっと怖いな……」と思ってしまうのが人間の性。

そんな、人々の不安を消して差し上げるのも、我々、プロの消毒会社なのです。

※補足:「ほぼ0」ってなに?0ではないの?という方へ
その場に人や空気が出入りする以上、その瞬間瞬間のウイルス持ち込みの可能性は否定できません。
また、実験はあくまでも実験で、ありとあらゆる環境下で通用するとはいいきれません。
「0です!」とは言い切れないのが科学のもどかしさでもあります。

これは完全に余談になりますが、
消毒効果等について「100%」とか「絶対」といった言葉を使う業者さんには気を付けてくださいね。

一度きりの大消毒ではなく、継続的な小消毒を重視すべし!

消毒会社の人間が、こんなことを申し上げていいものかと悩みますが、言ってしまいます。
身も蓋もない話をすれば、大枚はたいて大掛かりな消毒をして、
いざ開店!としたときに、一番目に来店されたお客様が新型コロナウイルス感染者であれば、
もうその時点で環境は汚染されるわけです。

環境消毒は、特に陽性者が発生していない状況では、
日々のこまめな積み上げがなによりも重要です。

毎日、半日に1度、できれば毎時、毎分、毎秒……
それが、目に見えないウイルスから身を守るうえで最も有効な消毒の形です。

ですので、是非施設・店舗の運営に携わられている皆さんや、
また、それらを利用する可能性のある全消費者の皆さんには、
大掛かりな消毒ではなく、継続的な、コツコツとした消毒を重視してほしいと思います。

「プロの消毒」教えます。
──小規模事業では「消毒内製化」が大きなカギに!

日々コツコツと小さな消毒を積み上げていくには、理論に基づいた技術が必要です。
それを毎回プロに依頼するとなると、目も当てられない金額になってしまうことは必至です。
中・大規模の事業であれば、
当社のようにすでにご発注いただいている日常清掃に消毒作業を組み込むことで
コストを抑えることが可能です。

ですが、多くの飲食店をはじめとする「清掃も内部で行なっている」という場合には、
そのこまめな消毒を従業員の皆さんにお願いする、
つまり「消毒内製化」が大きなカギになるかと思います。

となると、従業員の皆さんの「恐怖心」を知識でカバーし、
正しい「消毒技術」を身に着けてもらうことが、
従業員満足と消費者の安心において重要なファクターになると、私は思います。

※ここで宣伝、失礼します……

当社では、
・従業員の皆さんの「恐怖心」を知識でカバーする
・正しい「消毒技術」を身に着けていただく

ことを目的として、従業員の皆様向けの教育研修を承っています
この研修は、過去には病院の医師・看護師をはじめとする医療従事者向けに行われた研修を、
医療・感染症の知識がない方にもわかりやすくしたものになっています。

・新型コロナウイルスの特徴と本当に有効な感染対策
・拭き掃除を中心とした、日常的にできる正しい消毒作業

についてお伝えする内容になっておりますので、
興味のある方はページ下部のメールフォームよりお問い合わせください。

補足:陽性者発生時のプロによる消毒は強く推奨します。

というのも、冒頭の消毒の目的
①環境中のウイルスによる二次的な感染を防ぐため。
②「感染のリスクが低くなった」という消費者・従業員の安心のため。
に照らし合わせると

①:環境中にウイルスが存在する可能性がぐっと高まり、
消毒対象が広範囲となるため、専用の機材が必要になる。

②:リスクが高いのが明らかであり、不安が高まるため、従業員に作業は依頼できず、
消毒をしなければ事業継続が難しい状態にある。
といった要素から、プロに大掛かりな消毒を依頼するメリットが大きくなるからです。

消毒会社は状況に応じて依頼内容を変え、
長期戦が予想されるこの時代を賢く歩んでいきましょう!

Share on facebook
SHARE
Share on twitter
Tweet
Share on email
メールで紹介
Share on print
印刷して配布

新型コロナウイルス対策 厳選記事

まずはメールでお問い合わせください

対応エリア:東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、およびその近隣地域
※既存のお取引先様はこの限りではありません

〒337-0051 埼玉県さいたま市見沼区東大宮4丁目12-7
TEL:048-667-3900 / FAX:048-667-3663 / Email:ics@snb.co.jp
代表者:関根一成 設立:平成5年5月6日 資本金:8,400万円