新日本ビルサービス株式会社

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WAVE第153号

発行:リタネッツ事業協同組合 2012年1月31日


【我社の人育て、人づくり、ものづくり】後編

~見積もできない素人会社に、志を感じて、やる気のあるメンバーが入ってくれた~

リタネッツ:新日本ビルサービスを始めた頃は、採用はどのように行っていたのですか?
関根社長:最初のうちはね、広く募集はせずに紹介や口づてで人を採用していました。僕は、ビルメンテに関しては見積りすらできない素人でしたから、浅見常務が危機感を持っていたのでしょう。同級生で、大手のビルメンテ会社のエースだった鈴木本部長を紹介してくれて、話をしたらうちで働いてくれると言ってくれたんですよ。その後、彼を慕って後輩もたくさん来てくれたんです。
リタネッツ:大手企業から始めたばかりの会社になぜ、来てくれたのだと思いますか?
関根社長:当社の志を強く感じてくれたのかも知れません。それから、大手は何かと保守的ですから、自分の力を試してみたいとやる気のあるメンバーが来てくれたのだと思います。

~「さわやか社員(パート)」の誕生こそが、当社のターニングポイント~

リタネッツ:その後、人材面で大きな変化が起こったことはありましたか?
関根社長:うちのターニングポイントは、「さわやか社員」だと思っています。「さわやか社員」と言うのは、現場の清掃スタッフであるパートさんのことです。このパートさんたちの活躍があって、うちの仕事は成り立っています。なぜなら、お客様は当社の規模とかネームバリューとかではなく、現場のさわやか社員が、「きれいにしてくれた」とか「明るい挨拶ができてマナーが良い」とか「よくやってくれる(熱意)」ということを評価をしているからです。
リタネッツ:「さわやか社員」という名前にしたのはどうしてですか?
関根社長:うちにとっては、一番大事な人たちだから、何かふさわしい名前はないかなと思って考えました。さわやか社員の平均年齢は59歳、最年長は82歳なんですよ。でもみんなさわやかなんです。それでこの名前にしました。最初に「みなさんを『さわやか社員』と呼びます。」って言った時は、「ええっ!」って驚いた人や照れくさそうな人もいましたね。だけど、今はこの呼び方がすごく浸透していて、お客様もそう呼んでくれます。「さわやか社員は、新日本ビルサービスのブランドになるね」と言ってくれる方もいます。あるショッピングモールのお客様の話ですが、フードコートで家族連れの子供が食べ物をこぼした時にお母さんが叱っていたそうです。そこに当社のさわやか社員がさっと行って声を掛けてすぐにきれいにして、その場が和んだそうです。お客様がそれを見ていて「若い人にはこういうことはできないよね」と言ってくれました。

~「さわやか社員」を通じて、清掃という仕事に対する全く違う価値を作りたい~

関根社長:清掃という仕事は、年齢がいっているからとか働く場所がないからという理由で就くというイメージがあります。僕は、清掃という仕事に対して全く違う価値を作りたいと思っています。当社のお客様は、自分の施設(オフィスビル、ホテル、店舗等)に来るお客様にとって、そこが心地よい空間でなければ、商業施設として成り立たないと考える方がいます。清掃は、当社のお客様にとってそれだけ価値のある素晴らしい仕事なのだということを何度も繰り返し、社員に伝えています。平成9年から続けている「さわやか社員研修」でも何度となく伝えています。続けていくと、仕事に対する誇りや会社への愛着心が変わってくるんだなと感じています。
リタネッツ:それはどんな形で感じますか?
関根社長:先ほど話した研修は、3時間あります。その後、レポートを書いてもらうんです。そこにいろんな仕事への思いや会社への考えを書いてくれます。それで、みんなの仕事に対する意識が分かります。僕は、このレポートは仕事や会社への「ラブレター」だなと感じています。
リタネッツ:1500人もいれば、中には「ラブレター」でないものもあるのではないですか?
関根社長:もちろんありますよ。だけどそういうものも受け止めないといけないと思います。幸い、ほとんどそういうものはありませんけどね。

~本社員の仕事は、現場でのさわやか社員の困りごとの調整。さわやか社員と本社員の頑張りが、当社の品質を作っている。~WAVE 153‐1

リタネッツ:今度は、本社員のことを聞かせてください。 関根社長:当社の本社員は、現在ほとんどが新卒での採用です。本社員の役割は、現場でさわやか社員の困まりごとの調整を行うのが大きなウエイトを占めています。仕事のやり方の他に人間関係のことも含め、さわやか社員の話を聞いて調整をします。それから、現場での品質に関する指示やお客様の声の反映等も本社員の仕事です。本社員の平均年齢は32歳ですから、さわやか社員とは親子ほどの年齢があります。みんな良くやってくれていると思います。さわやか社員と本社員の頑張りが当社の品質を作っていると思います。 
~本社員には、毎月の社長スピーチで考えを伝え、週間報告書で情報を共有する~
リタネッツ:本社員に対しては、どんな取り組みをしているのですか?
関根社長:入社したら本社員研修というのがありますが、毎月の全体会議も大切にしています。全体会議では50分間の社長スピーチがあります。そこで僕の考え方を全力で伝えます。それから週に1回、全員が「週間報告書」を出します。先週あったことを業務レポートにまとめ、今週のスケジュールを書いて共有します。僕も出します。それから、週に2,3回は、予告なしの現場訪問をすることにしています。さわやか社員と握手しながら笑顔で「みんなの顔、見に来ました。」、「きれいになってるかな。」と言ってまわります。それを見て本社員が「さわやか社員には優しいけど僕たちにはうんと厳しいですよね。」なんて言うこともあるので、「当たり前だ!」って言ってやるんです(笑)。それだけ彼らには期待をしているんです。

~当社に営業の専門部署はない。お客様が困っていることを聞き、相談相手になることが仕事につながる~

リタネッツ:ところで、営業はどのように行っているのですか?
関根社長:当社には営業の専門部署はありません。ほとんどお客様の紹介で仕事が増えてきました。お客様との接点を増やし、深い話をして絆を強くすることが大事だと思います。例えば、発注者と受注者という関係ではなく、「施設をどのようにきれいに管理していくか一緒に考えて行きましょう」というやり方です。どういうことかと言うと、施設・建物は時が経てば古くなります。建築会社は建設後、2年くらいすれば疎遠になります。限られた費用でどうやってきれいに維持していくか、修繕の優先順位について一緒に考え、アドバイスをしてくれる相談相手をお客様は求めているのです。時には、お客様の施設に空きが出たら、入居者を無料で探してあげたりもします。お客様の困っていることを聴いて、一緒に考えていくことが大事なのです。

~さわやか社員を3000人、5000人に、清掃の仕事には、大きな可能性がある。~

リタネッツ:これからの人に関する取り組みとして、どんなことをめざしていく予定ですか?
関根社長:さわやか社員には「生涯青春」ということを言っています。当社には定年はありません。生産年齢人口の低下は、国力の低下につながります。60歳になったら働けないなんて、誰が決めたんでしょうか。60歳を過ぎてもみんな元気です。働く場所がないだけです。1日2時間でも3時間でも働く場があるだけ人は変わります。ちょっと具合が悪くても、仕事に行かなくちゃという気持ちが、生きがいや張り合いにつながります。そういうさわやか社員の姿を見てお客様も喜んでくれます。
「ブルーな気持ちで出社しても、さわやか社員さんが元気に挨拶をしてくれるから、私も元気になります。」と言ってくれたお客様もいました。さわやか社員を3000人、5000人と増やしていきたいんです。
例えば、若い人なら深夜の定期清掃で活躍することもできます。老壮青それぞれの世代が自分にあった仕事を活き活きとしながら出来たら良いなと思います。それは雇用の創出につながります。
清掃の仕事は、大きな可能性があると思います。

~『ファシリティマネジメント』そして『プロパティマネジメント』に進化する。~

関根社長:清掃業務で培ってきた信頼が、建物の設備管理や小修繕、大規模修繕、エネルギー管理と施設全体を管理する『ファシリティマネジメント』に発展しています。既に多くのお客様と清掃、設備、警備をトータルで受注する総合ビル管理の請負という形で、パートナーシップを構築しています。さらに、当社が他のビルメンテナンス会社と明確に差別化しているのは、施設オーナーの代行業務『プロパティマネジメント(施設管理運営業務)』を本格的に行っていることです。ウニクスショッピングセンター8施設のPM(プロパティマネジメント)業務を受注し当社から支配人を出し年中無休で管理運営業務を行っています。このPM業務を経験したことで、施設の集客力や収支管理、ライフサイクルコスト等、オーナーが直面する経営課題を身を持って理解できました。お客様の経営に共感することが大事で、本当の意味でのビジネスパートナーの位置付けが求められています。すごくやりがいがあります!
2012年1月31日
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