新日本ビルサービス株式会社

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江戸時代に学べ ――明日を生きぬくヒントがある

著者:田中真澄
発行:ぱるす出版 2009年9月17日(P53~56より引用)


「基本の徹底に命を賭ける」

 このように、「礼を正し、場を浄め、時を守る」の三大原理を実践すれば、その人の人生は好運に恵まれていきます。もちろん、そのことは個人だけではありません。企業の場合は、もっと顕著に表れてきます。
 さいたま市にビル管理・ビルメンテナンス・ビル清掃を業務とする新日本ビルサービスという会社があります。一度、この会社のホームページを見てください。その顧客層が年々質量共に向上し、それに伴って社業が著しく発展している様に目を見張ると思います。
 発展の原動力は、「再建の三大原理」、すなわち“基本の徹底”です。そのことを、同社社長・関根一成氏は、平成21年3月の社報で、こう語っています。
 「私たちの基本の徹底は、新日本グループの創業者・関根直幹が生涯言い続けてきたことです。
 『私たちの会社で一番大切にしていることは挨拶をすることです。元気で明るい挨拶、礼儀正しい企業グループには必ず勝利がある。笑顔で訪問、笑顔で挨拶、礼儀正しく爽やかに。
 次に大事なことは整理・整頓・清掃です。人生を処理していく上で、最も必要な習慣はこの整理・整頓・清掃という習慣を身に付けていくことでしょう。
 どこよりも床が光って綺麗に仕上っている。店舗の隅々まで行き届いた清掃とメンテナンス。お客様の心を揺さ振り、感動していただける品質と管理こそ、最も重要なことである』
 さわやか社員の皆さん、当たり前のことをキチンとやる基本を徹底し、今年も改善提案に取り組んでいきましょう」。

 昭和58(1983)年4月24日、私は新日本グループ(新日本ビルサービス・新日本セシオ・武蔵屋)の創業者・故関根直幹氏に初めて招かれ、同グループの研修会で講演しました。それ以来、26年にわたって、バブル不況を乗り越えて、同グループが成長を続けていく様子を見てきました。
 その経験から、同グループの強さは、常に基本の徹底に命を懸けている、ということが言えるのです。
 企業は大きくなると、どうしても基本の徹底が疎かになりがちです。それを放置すると、不祥事が生じ、それが企業の信用を失墜させ、倒産に至らせるのです。
 そのことが真に理解できているオーナーは、自己研鑽と社員教育に時間と費用を投入していくのです。関根直幹氏がそうでした。どんなに社業が順調に推移しても、奢ることのない経営者でした。氏は平成13(2001)年に亡くなりましたが、グループ3社は氏の夫人・長男・次男がそれぞれのトップとなって、氏の経営理念を忠実に継承し、さらなる発展を遂げています。
 新日本ビルサービスのホームページで、同社の経営理念の項を見てください。そこに「時を守る、場を清め、礼を正し」の三大原理がはっきりと掲げられています。その「時を守る」の説明文には、以下のように記されています。
 「信用の第一は時間厳守、約束した時間を守ることです。私たちは、5分前精神を徹底し、約束した時間、納期を厳守します。時間を守るということが信頼の原点であり、このことを肝に銘じて実践してまいります。人間として本物かどうかの基準はその人の言っていることと、やっていることがどれだけ一致しているかどうか、で判断できます。その第一が時間を守ることです。年中無休・24時間体制、日本一連絡体制の良い会社を目指します」
 新日本ビルサービスのように、今日の不況下でも繁栄を続けている会社や人には、共通して三大原理の徹底が見られます。この三大原理は、江戸時代の昔から今日まで変わることなく事業や人の行動の基本となってきたものです。つまり、どんなに時代が変わっても、この原理は不変です。したがって三大原理を生きる基本に据え、それを行動の指針にしている限り、景気・不景気に関係なく、その人は自分の目指す人生を順調に歩んでいけると、私は自分の体験から確信しています。

 先にも述べたように、私は独立当初から、この三大原理を人生の道標としてきました。そのおかげで、江戸時代の人々の素晴らしい生き方に早く気づくことができました。また関根一家のような基本に徹して生きておられる方々との交流を通して、その都度、本物の生き方を学び直し、基本を無視して自分勝手に生きている人たちからの誘惑を断ち切ることができました。
 その結果、私は、独立して30年、仕事を取り巻く環境は一変しましたが、それでも一度の挫折もなく、我が道を歩み続けることができています。そこで、以下の章で、私の経験を踏まえながら、江戸時代にも言われた基本の生きる力をどう活用すべきかに触れていきたいを思います。
2009年9月17日
|カテゴリー|メディア掲載