新日本ビルサービス株式会社

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情報さいたま 第124号

発行:埼玉情報社 平成20年8月15日(2~5より引用)


【対談】
働きながら学べる学校を作ろう    井上一生 しんわ経営グループ代表(49)
高齢者の雇用創出こそ最大の社会貢献 関根一成 新日本ビルサービス社長(53)

 二代目でありながら反骨精神で自ら創業した関根一成氏と、斬新なアイディアで常識を叩き壊す新進気鋭の井上一生氏。若手企業家からみたさいたま市の魅力とビジネスチャンスについて語ってもらった。(本誌代表・和田英二)

不動産業の魅力 他業でも兼務可能

井上……しんわ経営グループは、最近になって宅地建物取引業の免許を取得しました。理由はすごく単純で、あるM&Aで新橋にあるビルを4億円で売ってあげたんですが、目の前で不動産業者がパーッと手数料を抜いていかれたのが悔しくて(笑)。幸い妻が宅地建物取引主任者の免許を持っていたので、JC時代の先輩で(有)ケイ・プランニング社長の小池東司さん(さいたま浦和支部長)に相談に行ったんです。そしたら「いいじゃないか!」と。以前にも一度相談に行ったことがあったんですが、今回は2回目の相談だったので小池支部長にご指導いただいたのです。
 自分の業界とちょっとズレてる業界って面白いですよね。同じだとまともにぶつかり合いますが、不動産業界ってみなさん全く違う視点で見てますから。アイデアが非常に豊富ですごく楽しいんです。

政令市の立地、資源 千葉より埼玉が目玉

 僕はさいたま市というのは地の利を含めてすごい豊かさを持っているのに、肝心な市民がその立地の豊かさを見落としてて非常に残念に思います。
 千葉市も政令市ですが、東京に近い場所は同じでも、千葉市を越えるとそこには背負うものがありません。ところがさいたま市は東北や上信越へ行く際の分岐点になり、逆に東北や上信越から東京へ行くときの結節点になっているのです。さいたま市は東京まで20~30kmの距離ですから通勤や通学圏です。大宮駅は一日60万人もの人が利用するターミナル駅ですが、その多く、およそ40万人は乗換駅として利用しているという資料もあるくらいです。
 さいたま市、特に大宮駅周辺にすごく大きなビジネスチャンスが転がっているということを最近はどの企業も気付き始めています。千葉市とは資源が全然違います。さいたま市の豊かさを見直し、地の利を活かした企業経営をすべきだと思います。

りそな、群馬銀融資額が埼玉に集中
 東京ではないけど東京に近いマーケットがあって、でも東京ほど競争が激しくない。銀行を見ると一目瞭然です。埼玉りそな銀行は埼玉県内に特化することにより大きくすごく儲かるのです。群馬銀行は埼玉県に南下してしてきて融資額を大量にもっていってます。特に大宮支店は『役員店舗』と言われ、優秀なスタッフを揃えた。本店のトップ3に入るような人が大宮支店にいますから融資の決済が非常に早い。
 大宮の住宅センターへ行くと10年間1.9%の固定金利ですから借入れ希望者が殺到しています。さいたま市にビジネスチャンスがあることは東北や上信越の企業にとって周知の事実です。

高齢者「さわやか社員」3千人をめざす

関根……わが社の先代は東京の下町、荒川区尾久町が事業発祥の地でしたが、新天地を求めて埼玉県に拠点を移し、県下で初めてのクリーニング取次店を開拓するなどこの地で様々な方と仕事の取引をすることができるようになり、大きなビジネスチャンスをいただきました。
 私の場合は「独立開業」なんていう生易しいものではありませんでしたが、大宮は経済の発展とともにビルがたくさん建ちました。ビルメンテナンスの需要というのはそこに建物がある限り続きますから、そういった意味では非常に地の利の良い場所で創業できたと思っています。
 ビル清掃では定年制度を撤廃し「さわやか社員」制度を設けたところ、現在は老若男女併せて1000人以上のさわやか社員さんたちが当社で働いてくれています。その中の一つ、鉄道博物館の清掃業務仕事を受注することができました。15人のさわやか社員さんたちが朝から晩まで清掃業務に励んでくれています。
 私は皆さんにもっと働く場所を作ってあげたい。定年だからといって彼らから働く場所を奪ってはいけません。5年後には3000人のさわやか社員さんたちが働いてくれる会社になるよう頑張りますよ。

実務家のための学校を作ろう

井上……関根さんもよくご存知の司法書士の遠藤先生とよくお話をするんですが、僕は50代になったら学校を作りたいんです。税理士とか司法書士の仕事をしながら勉強もできる学校です。僕たちの仕事って専門的な業務なんですが、実は税理士事務所であっても企業経営に役立つ専門家は少ないんです。そういった養成する学校を大宮に作りたい。立地条件としては大宮は最高の場所です。
 実は、さいたま地方法務局は数年後に業務が中央区に集約されるようです。与野郵便局の辺りらしいのですが、さいたま市内の司法書士は今のうちから移転を視野に入れているみたいですね。

道州制で州都は高崎か前橋か?

 将来の道州制を考えたとき、まず頭に浮かぶのが栃木、群馬、埼玉のエリア。これに長野、新潟を加え、場合によっては茨城を含めてひとつの「州」ができます。そのときの州都といえばやはりさいたま新都心でしょう。ただし侮ってはいけません。群馬県の前橋・高崎エリアが着々と州都を狙っています。説明するまでもなく上州には大物政治家ズラリと揃っていますからね。埼玉のウイークポイントは「団結できないこと」です。この豊かな地勢を生かしたさいたま市を中心に、もっともっとビジネスの中でも『州都』として強くイメージしなければならないと思います。そして、北関東の玄関口として東京を攻めるパートナーとしての連携が取れないと、州都としての価値が問われてしまいます。

仕事と地域活動との両立をめざす

関根……30代の頃には思いっきりJC活動に傾注し、大宮青年会議所に10年以上全力投球しました。振り返ってみたとき「あそこまでが没頭すべきではなかったのかも知れない」と思っています。
 先代からは「生きた金を使え!」と厳しく叱られました。あのときのエネルギーを本業に傾注していれば、今とはまた違った新日本ビルサービスがあったと思います。遅ればせながらですが、私たちはやはり事業をしっかりしないといけない。
 私の場合は高齢者の雇用を創出するのが最大の使命です。商工会議所の代議員も務めてるのに出席もしない私が言うのも変な話ですが、一生懸命働いて雇用を創出するという意味では、私なりに街づくりの原資を作っていると思っています。その点、先代は仕事と地域活動の両方を見事に両立させていました。何もなかった東大宮に盆踊りを作ったり、地元の小学校に校歌を寄附したりと。緑のトラスト基金もそうでしたね。私には到底真似できません。
井上……僕は浦和青年会議所でしたがJC活動にはあまり積極的にはなれませんでした。今はもう少しまじめにやっておけばよかったと反省があります。現役時代に創業したので事業が軌道に乗るまでは仕事を最優先にしました。JC活動に傾注し過ぎて企業を倒産させてしまった先輩たちを見てきているのもあります。

65才以上の男女 まだまだ現役だ

関根……現在65歳以上の就業率は19.4%です。人生経験も豊富で色々な知恵を持っているのに高齢者の働く場所が無い。『働きたい』というシニアの雇用を創出するためにもともっと働く場所を作ってあげたい。生涯学習というカルチャー的なものではなく、「まだまだ現役で頑張れるんだ」という実践型のものです。シニアの方たちのための【セカンドステージ大学】というのが立教大学の中に設置され、いま大ブームになっています。
 さいたま市の公園管理も含めて全て画一的な業務委託にするのではなく、地域で働ける人たちに多少でも賃金を支払ってあげる。彼等にしてみれば、働く場所があり、かつ地域活動にも参加できる、という2つのメリットが創出できます。もっと民間でシルバー人材センターを応用するみたいなことができるといいんです。
井上……今回60才以上の方を3人採ったのですが、どの方も高学歴で優秀。
 実務経験が豊かな方もいますし、中国で長く仕事をしていた人もいました。
 私どもの中国の仕事の支援もしていただけますし、新規事業のサポート役として企業戦士のOBを活用しない手はありませんね。
 関根社長の地元企業の最大最高の社会貢献は高齢者に働く場所をつくること。私はこの価値観をいつも学ばせていただいています。

井上一生氏プロフィール
昭和33年10月川口市生まれ
法政大学経営学部卒 都内の専門学校で講師 米国系会計事務所アーサーアンダーセン(港区赤坂)、黒田税理士事務所(千代田区飯田橋)に勤務
昭和63年 税理士登録 井上一生税理士事務所設立(現、税理士法人しんわ経営会計) (株)経営サポートステーション代表取締役
2008年8月15日
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