№103　心を高め 経営を高め ビルメンテナンスのプロ集団となる

第31期さわやかフォーラム

　　4月30日（ 火）、第31期フォーラムをさいたま市レイボックホールで約240名のご参加で盛大に開催することができました。多くのお客様・お取引先様が大阪・岐阜・名古屋・新潟・福島など遠方から駆けつけてくださり、心から感謝申し上げます。
　過去最高の41事業所からエントリーいただき、6つの優秀現場賞（ワカバウォーク・立教女学院・フィットネスクラブ広尾・大成ラミック・SOCOLA南行徳・大宮宮町センタービル）が選ばれました。どの現場もお客様に喜んでもらいたい、働く仲間に喜んでもらいたい、いくつになっても成長したいという、強い想いで取り組んでくださいました。優秀現場賞の取り組み発表も創意工夫と熱意が伝わり、清掃ロボット導入で成果を上げるなど会場に大きな共感が拡がり、審査の結果、最優秀現場賞としてSOCOLA南行徳事業所が見事に選出されました。

　SOCOLA南行徳事業所は60の専門店が入っている大型商業施設で、さわやか社員さんが23名在籍しています。オープン当初はフードコートのゴミ箱が30分で溢れてしまいゴミ回収と確認に時間が取られていましたが、手作りのパイプツールでビッタリのゴミ箱を作成し、大幅に時間短縮につながりました。清掃資材置場と控室の5Ｓを徹底し、日々の仕事をやりやすく、気持ちよく出来るように取組み、小型と中型の清掃ロボットが大活躍し、清掃効率をどんどん高めています。
　最後に87歳の伊藤登志さんから「自分が納得いくまで清掃に打ち込み、その達成感が生きる力になっています。特にトイレ清掃にこだわりピカピカに磨き上げ、社長のお母様に“トイレ清掃のやり方を教えてください”と手を握ってもらった感動を今も鮮明に覚えています。」と元気な挨拶があり、会場から大きな拍手が沸き上がりました。ご参加いただいたお客様からも温かいお便りをたくさん頂戴し、本当にありがとうございます。
　「この度は、さわやかフォーラム（５Ｓ実践発表会）に参加させていただき誠にありがとうございました。御社の取り組みを実際の発表で拝見することができ、具体的な実践内容を知ることができました。さわやか社員の皆様が、５Ｓの本質を理解され、やりがいを感じて日々働いていらっしゃると感じた次第です。
　何よりも、皆様の表情が活き活きとされており、まさに“生涯青春！”の方々ばかりで、仕事イコール生きがいとの思いを発表されているところに感銘を受けました。
　ホテルアソシア新横浜　総支配人　加柴 一巳　様」

心を高め　経営を高める

　さわやかフォーラムのご挨拶で今年の５月４日の誕生日で満70歳の古希を迎えることを発表したところ、多くのさわやか社員さんからお祝いのメッセージとプレゼントが届き、本社員全員から花束とバラのドライフラワー、手作りクッキーとメッセージをサプライズで贈ってもらい、びっくり仰天し本当に嬉しかったです。
　僕が社長として頑張れるのは、生涯青春の生き方に共感共鳴し、精神的な支柱にしてくださっているさわやか社員さんの模範になりたい、縁あって集まってくれた社員がこんなに一所懸命に、自発的に働いてくれていることに応えて皆が誇りとする会社にしたい、失敗しながらも新日本ビルサービスに期待し応援してくださっている多くのお客様に、「やっぱりSNBだね！さすがだね！もっと一緒に取り組もう！」と心から喜んでいただきたい。
　そして、我儘な夫を支えてくれている妻がいてくれるからです。

　経営品質向上活動に取り組み、ちょうど10年でビルメンテナンス業界初の日本経営品質賞本賞受賞という栄誉を賜りました。多くの皆さまのご指導とご支援のおかげであり、心から感謝申し上げます。
　受賞に相応しい会社に成長し、業界と地域社会を牽引できるような“いい会社”になることで皆さまのご期待にお応えすることだと心を新たにしております。
　僕は難しい理論は分かりません。だから、誰にでも出来る「5Ｓを究める」こと、「時を守り、場を清め、礼を正す」こと、ドラッカーやユニクロの柳井正さん、トヨタの豊田章男さんのように自ら実践している方の著書から学び血肉化することを実行していきます。
　ドラッカーの「経営者の条件」の中に次のように書かれています。
「ほかの人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である。そもそも自らをマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。マネジメントとは、模範となることによって行うものである」

ビルメンテナンスのプロ集団になる

　新日本ビルサービスは清掃業務からスタートし、お客様と直接ご契約し直営施工を基本として清掃革新に挑戦し続けています。

　清掃から設備管理・修繕工事・警備を行う総合ビル管理へ、更に施設運営管理まで事業領域が拡がっています。
　事業領域が拡がるごとに、求められる能力と機能が異なり、それを正しく認識し身に付けること、施工会社からビル管理会社へ、そして現場運営ができるPM（プロパティマネジメント）会社に成長し脱皮することが必要なのです。
　一番大事なことは、事業領域が拡がっても既存事業の質を落とさないこと、既存顧客のサービス品質を落とさないことです。
　僕の仕事と人生のメンターであり大切なお客様でもあるP&Dコンサルティングの溝口社長から折に触れて貴重なアドバイスを頂いています。
「新日本ビルサービスが清掃・設備・警備を直営で行っている強みと誇りは理解しているが、本当に自分達が考えているような高い品質を提供し、内部統制が出来ているのか。少なくともウニクスの中では事故が多い会社、同じミスを繰り返す会社という認識があるのは事実である。SNBとウニクスが普通の関係になるのか、特別な関係の会社になるのか、今、分岐点にある。
　ことビル管理に関しては新日本ビルサービスが一番詳しい、出来るという会社でなければならない。大事なことはお互いの機能を補完することであり、この機能が高ければ高いほど利益が出るし、適正利益が生まれる。お互いに何でも言え合える環境であること、きちっとした関係と緊張感も必要であり、貰うビジネスでなく、能力を売るビジネスにすることである。プロとして最初に出す数字の信頼性と精度を高めることが大事である。請負でなく、個々のスペックの中で、一番競争力のある原価を追求し、その実費に経費と利益をコストオンするガラス張りの提示が最も分かりやすく、これからのスタイルである。新日本ビルサービスも、ハードメンテナンスと現場運営のすべてを出来る、オンリーワンのPM会社を目指す。一つひとつのウニクスを最大限に活かすには、このソフトとハードを含めた現場運営にかかっている」
　既存顧客の満足度を最大化する先にしか新規はあり得ない。お客様は専門性を求めておられる。マネジャーの役割は品質管理であり、お客様の発するSOSは全て新日本ビルサービスの課題である。「心を高め、経営を高め、ビルメンテナンスのプロ集団となる」

　さわやか社員の皆さんと共にお客様のイコールパートナーとして生涯青春で挑戦してまいります。