その清掃業者、本当に解約するべき?|業者切り替えの判断基準となる3要素×3レベル

日常清掃
清掃業者の解約を見極める3レベルを解説する記事のアイキャッチ画像

施設管理の担当になると、多くの人が直面する課題の一つが「清掃業者との付き合い方」です。
現在の清掃業者のサービスに満足できていないと、業者を切り替えたほうがいいのではないかという考えに至ることもあると思います。

一方で、清掃業者の切り替えには手間もかかり、リスクも付きまとうため、大きなトラブルがない限りは「本当に替えるべきなのか」で悩むケースも多いです。

この記事では、多くの施設管理担当者の、前任清掃業者に関するお悩みを聞いてきた視点から、現在の清掃業者を見直すべきかどうかを、3つの要素・3つのレベルで実務的にお伝えします。

清掃業者を判断する3つの要素|品質・コスト・対応で整理する

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清掃業者に対する不満は、「なんとなくモヤモヤする」という形で現れることが少なくありません。

例えば、

  • 清掃の仕上がりに少しばらつきがある
  • 値上げされたが、妥当なのか分からない
  • 担当者に言えば対応はしてくれるが、少し動きが遅い

など、一つひとつは大きな問題ではなくても、積み重なることで「このままでいいのだろうか?」という不安につながっていきます。

しかし、感覚だけで「良い業者・悪い業者」を判断しようとすると、判断がブレやすくなります。
そこでおすすめなのが、製造業などでも使われる「QCD」の考え方を、清掃業向けに整理して見ることです。
この記事では「品質」「コスト」「対応」の3つの観点で整理していきます。

品質|「キレイ」「汚い」だけでは不十分

清掃業者への不満として、最も表面化しやすいのが「品質」です。

  • 汚れが残っていないか
  • 清掃箇所にムラがないか
  • スタッフによって仕上がりに差がないか

といった点は、日常的に感じやすいポイントでしょう。

ただし、ここで重要なのは、「一時的にきれいか」ではなく、「継続的に品質が安定しているか」です。

例えば、担当スタッフが変わった途端に品質が落ちる場合、現場個人の力量に依存している可能性があります。
一方で、誰が担当しても一定水準を維持できている業者は、教育体制や品質管理の仕組みが整っているケースが多いです。

コスト|「安い」「高い」ではなく“納得感”で考える

清掃業者を見直す際、どうしても金額に目が行きがちです。
もちろんコストは重要ですが、「安い=良い業者」とは限りません。

例えば、

  • 極端に安いが、巡回や管理がほとんどない
  • 値上げの理由説明が曖昧

といったケースでは、運用面にしわ寄せが来る可能性があります。

逆に、価格が上がった場合でも、

  • 人件費上昇への対応が理由ではあるが、自社努力も見られる
  • 作業品質維持のための教育に必要

など、説明や改善提案に納得感がある業者は、長期的に見て安定した運用につながりやすい傾向があります。
重要なのは、「単純に安いか」ではなく、「コストと内容のバランスに納得できるか」です。

対応|実は最も差が出やすいポイント

そして、見落とされがちですが、実は運用品質を大きく左右するのが清掃業者の担当者・会社の「対応力」です。
例えば、

  • 問い合わせへの返信が早い
  • 現場目線で改善提案をしてくれる

といった業者は、施設側とのコミュニケーションが円滑で、結果として運用ストレスも少なくなります。
反対に、

  • 言われたことだけやる
  • 担当者任せで会社としての管理が見えない

といった状態では、現場側が細かく管理し続ける必要があり、施設担当者の負担が大きくなりがちです。

特に清掃業務は、「問題が起きてから対応する」より、「問題が起きにくい状態を作る」ことが重要です。
その意味でも、対応力は単なる接客態度ではなく、運用品質そのものに直結する要素と言えるでしょう。

3つの要素を総合的に判断することが重要

最も重要なことは、これらの「品質」「コスト」「対応」のどれか一つだけで判断しないことです。
例えば、清掃品質に大きな問題がなくても、

  • 値上げ時の説明が不透明
  • 作業内容に対する費用根拠が見えない

といった状態が続くと、長期的には不信感や過剰なコストアップにつながる可能性があります。

反対に、価格が安くても、

  • スタッフごとの品質にばらつきがある
  • 問題発生時の対応が遅い

といったケースでは、施設側の管理負担が大きくなりやすいです。

また、担当者の対応が丁寧で印象が良かったとしても、

  • 清掃の品質がスタッフによってバラバラ
  • 改善内容が現場に定着しない

のであれば、会社レベルでの品質管理体制に課題があるかもしれません。

このように、「品質」「コスト」「対応」のどれか一つだけでは、清掃業者の良しあしはわかりにくいものです。
そのため、一部分の印象だけで判断するのではなく、3つの観点を総合的に見ることで、現在の業者が本当に安定した運用につながっているかを判断していきましょう。

今の清掃業者はどの段階?切り替え対象か判断する3つのレベル

施設の日々のリズムに組み込まれている清掃業者を切り替えるには、大きなエネルギーが必要です。
「なんとなく良くない」では組織の説得が難航しがちですし、切り替えたあとで「やっぱり前の業者の方が良かった……」と後悔するケースも。

本当にその業者を切り替えるべきかを判断するための3つのレベルを、品質・コスト・対応の3軸でお伝えします。

ご自身の施設の清掃業者がどの段階にあるかを確認してみてください。

■継続でも問題ないレベル
【品質】人・清掃ともに品質が安定しており、指摘にも確実に対応される。
【コスト】価格の内訳が明確で、企業努力も感じられるなど、コストに納得感がある。
【対応】レスポンスが早く、自発的な改善提案も出てくる。

■改善要求を出し様子を見ても良いレベル
【品質】人・清掃ともにばらつきはあるが、指摘すればひとまず改善はされる。
【コスト】大きな不満はないが、コストと内容のバランスに違和感がある。
【対応】依頼すれば動いてもらえるが、自発的な提案や改善はあまりない。

■切り替えを強く検討すべきレベル
【品質】何度同じ指摘をしても、改善されない状態が続いている。
【コスト】値上げや費用に対して納得できる説明がない。
【対応】レスポンスが遅い・提案がないなど、受け身の対応が常態化している。

もしも品質・コスト・対応でレベルが分かれたら?

チェックをしていくと、要素によってレベルがばらつくこともあると思います。
その場合、優先順位は『対応』⇒『コスト』⇒『品質』の順にすることをおすすめします。

なぜなら、品質やコストは改善余地があるケースもありますが、「対応」は会社の体質が色濃く出やすい要素だからです。

対応は、その清掃業者の文化です。対応が良ければ、他の2つの要素が悪化しても、改善を要求すれば変化が期待できます。

品質は重要ですが、現場スタッフや配置体制の影響を強く受ける要素でもあります。

  • 品質は継続レベルだが、対応とコストが切り替え検討レベル
    ⇒切り替えを検討するレベル
  • 対応は継続レベルだが、品質とコストがが切り替え検討レベル
    ⇒改善要求をして様子を見ていいレベル

というように、要素の優先順位をもとに判断することをおすすめします。

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本記事では、「品質」「コスト」「対応」の3つの観点から、清掃業者を見直す際の考え方をお伝えしました。

しかし、実際の現場では、切り替えを判断するのは簡単ではありません。
そこで、現在の清掃業者の状態をより具体的に整理できるよう、より詳細なチェックリストをご用意しました。

記事でも紹介した「品質」「コスト」「対応」の3つの観点をもとに、全20項目・50点満点で現在の業者を診断できます。

「感覚的な不満」ではなく、“どこに課題があるのか”を整理したうえで、継続・改善要求・切り替え検討を判断したい方は、ぜひご活用ください。

👉 チェックリストのダウンロードはこちら

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