グリストラップが詰まる理由とは?排水トラブルを未然に防ぐ3つの習慣

グリストラップ清掃

飲食店や商業施設、病院、学校などの施設では、排水設備の「グリストラップの詰まり」で悩むことがよくあります。季節による温度差で詰まりが起きることも多く、管理者にとって大きな課題です。本記事ではグリストラップが詰まる原因を理解し、排水トラブルを未然に防ぐための『3つの習慣』を詳しく解説します。

  1. グリストラップが詰まる主な原因
  2. 排水不良で起こりうるトラブル
  3. 詰まりを防ぐ3つの習慣
  4. 石鹸水化工法で詰まり予防を強化する
  5. まとめ|トラブルを未然に防ぐには

グリストラップが詰まる主な原因

1.油脂や食材カスの大量蓄積

厨房で使用される調理油、食器に残った食材カスが大量に流れ込むと、油脂は表面に浮きカスは底に沈殿して排水の流れを阻害するフタや床をつくります。

生ごみを捨てるイラスト

2.日常的な清掃不足

営業中はとにかく忙しく、グリストラップ清掃は「あとでいいや」と後回しになりがちです。
しかし、日々のちょっとした放置が汚れの蓄積につながります。

3.排水管の老朽化や設計上の問題

古い建物では排水管の勾配が甘かったり、直径が細すぎるなどの構造的な問題があることも少なくありません。また、厨房施設の増設によりグリストラップの容量が不足しているケースもあります。

これらが原因は排水不良トラブルにつながり、店舗や施設の運営に影響を与えます。

排水不良で起こりうるトラブル

グリストラップの排水不良が続くと以下のような深刻なトラブルが発生する可能性があります。

悪臭の発生と店舗や施設の衛生環境悪化

臭いが気になる写真

食品カスや油を取り除かない状態が続くと、腐敗が進み有機ガス(悪臭)を放ちます。
臭いは店舗の印象を大きく左右するため、お客様の来店減少や「衛生管理が不十分」な店のイメージ悪化につながる恐れがあります。また、店舗で働く従業員のモチベーション低下による商品品質の低下が懸念され、離職のリスクも高まるでしょう。

害虫の発生

害虫を追い払うイラスト

グリストラップ内部の腐敗が進むと悪臭のほかに、油や汚泥が害虫のエサ場・繫殖場となり、さらに下水と店内をつなぐ経路として虫の侵入経路になる可能性があります。
ゴキブリやチョウバエ、ハエ、ネズミなどの害虫が大量発生し、食品衛生環境の低下・食品への混入の危険性も高まります。

排水の逆流と床への浸水

排水が詰まると、流した水が逆流し店舗の床に浸水するリスクがあります。清掃や修繕に時間がかかり、設備や什器の故障による修理費用、汚水による食品汚染、さらに営業停止など甚大なリスクにつながる可能性があります。

保健所からの指導・営業停止・高額な修理費用

自治体は定期的に排水の水質検査を行い、法律や条例に基づいて指導を行います。
排水が基準値を上回ると「改善命令」、「行政指導」、「営業停止などの罰則」を受け、店舗は対応しなければなりません。
また、排水管の詰まりの出張修理は10万円~20万円かかることも

日常的にグリストラップをきれいに保つことで、衛生的で安全な環境を維持し、施設運営の安定性が向上します。

詰まりを防ぐ3つの習慣

詰まりは日々の蓄積から起こります。したがって、予防=小さな汚れのうちに取り除くことが大原則です。

1.食器を洗う前に、カスと油をふき取る

食器を洗う写真

シンクのごみキャッチャーでも止まりきらない細かいカスや油汚れが、グリストラップや排水管に溜まって詰まりの原因になります。

2.グリストラップに浮いた油は”ひとすくい”

浮いた油脂(スカム)は溜まってフタになる前に日々”ひとすくい”しておく。揚げ物が多い店舗では1日1回行いましょう。

3.流れ悪いかも?と思ったら確認を

詰まりの前兆として、①排水の流れが遅い②排水溝がちょっと臭う③ブクブク音がする などが挙げられます。グリストラップ内を確認し清掃を行い、それでも解決しない場合業者に相談しましょう。

石鹸水化工法で詰まり予防を強化する

石鹸水化工法のイメージ画像

清掃業者によるグリストラップ清掃はバキューム式が主流です。
バキューム式はグリストラップ内の排水を吸い取りスピーディに処理が終わるものの、排水管奥に蓄積した油脂まで取り除くことは苦手です。弊社では、「石鹼水化工法」でグリストラップ清掃を行い排水管汚れも軽減することでお客様に支持されています。

石鹼水化工法の特徴

  • 油脂を石鹸化し、排水管奥までの汚れにもアプローチ
  • 定期的な清掃で排水環境を健全に保つ
  • 臭いや詰まりの再発リスクを軽減
グリストラップ清掃前の油脂汚れが溜まった様子
石鹸水化工法後の清掃済みグリストラップ、油脂がつきにくくピカピカの状態

石鹸水化工法を取り入れることで、排水トラブルを根本的に予防できます。

まとめ|トラブルを未然に防ぐには

グリストラップの詰まりは第一に日常の掃除習慣、そしてプロによる定期的な清掃が重要です。

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