【国交省の基準で解説】オフィス清掃の費用・相場と㎡単価

日常清掃
オフィス清掃の相場と見積り書を確認するビジネスマン

「今お願いしている清掃業者の料金、実は高いのでは?」
「新しく業者を探したいけれど、相場がわからず不安」

——オフィスの清掃委託を担当する総務・管理部門・管理会社の方であれば、一度はこうした悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

この記事では、オフィス清掃の料金がどのように決まるのか、規模別・箇所別の相場目安、見積り比較で失敗しないためのチェックポイント、そして近年注目されているロボット活用によるコスト最適化の視点まで、実務担当者の目線でわかりやすく解説します。

オフィス清掃の料金はどう決まる?

積み上げたコインとCOSTの文字ブロックでコスト増加を表現

オフィス清掃の料金を理解するうえで、まず押さえておきたいのが、料金がどうやって決まるかです。

清掃料金は基本的に「清掃範囲 × 清掃頻度 × 作業時間 × そのエリアの賃金相場」という構造で決まる傾向があります。

清掃スタッフの人件費が料金の大部分を占めるため、清掃を依頼する頻度が多いほど、また清掃範囲が広いほど、月額の料金は高くなります。
加えて、より誠実に細かく見積りを作成する清掃会社では、消耗品費や管理費という項目が別途計上される場合もあるため、見積りを受け取った際は、何がどこまで含まれているのかを確認することが重要になります。

箇所別・内容別に見る清掃料金の目安

トイレの数、通路の広さ、床の素材などの構成割合は、物件によって様々です。
それが、オフィスの料金の目安の見えにくさにつながっています。

少しでも見積内容の妥当性を判断しやすくすために、箇所別・内容別の料金の目安を提示します。

まず、日常清掃については、オフィスの規模によって清掃頻度が「毎日」~「週1回」と、様々であることから、100㎡を1回清掃するあたり、どの程度の料金がかかるかを算出しました。

算出根拠は、国土交通省の「建築保全業務積算要領」における各種算定要素で、東京都内の労務費で、清掃対象箇所1000㎡以下の歩掛かりとしました。

日常清掃種別床材100㎡1回あたり単価備考
廊下長尺シート・Pタイル1,276円清掃ロボットの導入により大幅削減可能
廊下カーペット1,692円清掃ロボットの導入により大幅削減可能
トイレ長尺シートなど硬質床7,047円人の手による清掃が原則

この表を見ていただくとわかる通り、同じ廊下でも、カーペットか、Pタイル等の硬質床かによって、1.3倍以上の費用の違いがあります。

また、廊下とトイレでは、面積あたりの単価は、なんと5倍以上もの開きがあります。

これらのことから、同じ清掃面積であっても、その構成と回数によってまったく相場が変わってくることが分かるかと思います。

次に、定期清掃についても同様に見ていきます。

定期清掃種別床材㎡単価備考
床定期清掃長尺シート・Pタイル100~200円コーティング導入により回数削減可能
床定期清掃カーペット200~500円カーペットのグレードによって変動有
日常清掃の手法によってはコスト削減可能
床定期清掃石材床150~400円歩行頻度・石材の種類・清掃手法によって変動有
ガラス清掃ガラス200~450円ガラス形状・清掃手法など
作業難易度により変動有

なお、一般的には清掃対象面積が広くなるほど割引が効きます。

これらの箇所別清掃は、オフィスの使用状況や立地条件(交通量の多い道路に面しているかなど)によって、必要な頻度・清掃手法が変わってきます。

「何を」「どのくらいの頻度で」依頼するべきかは、清掃会社に現地を見てもらったうえで相談するのが確実です。

【規模別】オフィス清掃の月額相場目安

自社オフィス等で、専有部も含めた清掃の料金相場であれば、前述の箇所別清掃単価をもとに、ある程度の算出が可能です。

しかし、オフィスビル1棟における清掃の料金相場は、延べ床面積に対する共用部等の清掃対象面積の割合が、物件やオーナーの意向によって大きく異なるため、一概に「この規模ならばこの金額」とは表現しにくいという特徴があります。

ここでは、そういった条件を仮定して、オフィスビルの一般的な目安を掲載します。
算出時に使用した条件は下記の通りです。

  • 一般的な、レンタブル比70%のオフィスビルとしました。(=清掃対象とする共用部の面積は30%)
  • 清掃頻度は、週3日・週5日で算出しました。※一般に、面積が広いほど清掃頻度は多くなる傾向にあります。
  • 1日の清掃内容は、朝の通常清掃1回+日中の巡回清掃1回とし、巡回清掃は通常清掃の半額としました。
  • 共用部内の比率は、もっとも施設によって割合が異なりますが、エントランスやエレベーター等の硬質床が40%、2F以上の廊下等を想定したカーペット床が50%、トイレが10%と仮定しました。
  • その他、定期清掃、階段やエスカレーター、ガラス、机の拭き上げなどの清掃内容は計算から除外しました。
延べ床面積清掃対象面積(概算)週3回月額週5回月額
3,000~5,000㎡900~1,500㎡30~40万円50~60万円
10,000~30,000㎡3,000~9,000㎡50~70万円80~100万円

表にあるように、清掃対象面積が広くなるほど、面積あたりの費用は抑えられる傾向にあります。これは、国土交通省の「建築保全業務積算要領」においても定義されている傾向です。

ロボット×人によるハイブリッド清掃でコスト削減

人とロボットが手を取り合うハイブリッド清掃のイメージ

近年、オフィス清掃の現場では、清掃ロボットを活用した「ハイブリッド清掃」という選択肢が広がりつつあります。
床の掃除機がけやモップがけといった、広い面積を対象にした定型的な作業を清掃ロボットに任せ、トイレ清掃や什器の拭き上げ、細部の仕上げなど、人の判断や手作業が必要な部分はスタッフが担当する、という役割分担です。

前述の月額相場目安では、ロボットが得意とする床清掃のコストが約50%を占めます。
ロボットで代替することによって大きなコスト削減が期待できま

もちろん、すべてのオフィスにおいて、ロボット導入が最適とは限りません。
1フロアの面積、ロボットとエレベーターの連携可否、什器の配置や床材の種類、清掃時間帯の制約などによって、向き不向きがあるためです。

「自社のオフィスでロボット活用が現実的かどうか」を判断するには、現地の状況と、そのエリアでの清掃員募集のを踏まえた提案を受けることが近道です。

新日本ビルサービスでは、人の手による清掃サービスはもちろん、ロボットの導入・稼働状況のモニタリングまでを1社完結で提供しております。お気軽にお問い合わせください。

失敗しない見積り比較のチェックポイント

見積り比較のチェックリストにチェックを入れる様子

複数の清掃会社から見積りを取る際、金額の安さだけで判断してしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

ここからは、見積り比較のチェックポイントをお伝えします。

安すぎる見積りに潜むリスク

極端に安い見積りには、清掃スタッフの教育が不十分、清掃道具やユニフォームはボロボロになっても交換しない設計、契約後の現場管理・アフターフォローが全くないなどの「見えないコストカット」が隠れているケースがあります。

こうした、管理体制が不十分な業者に依頼してしまうと、清掃品質やマナー徹底度のばらつきや、オフィス利用者の不満、オフィス内の情報管理面でのリスクにもつながりかねません。

また、オフィスビルの場合には、不適切な清掃が積み重なった結果、ビルそのものの資産価値が低下し、いざそれを取り戻すとなった際に莫大な金額がかかることにもつながりかねません。

金額の妥当性を判断する際は、「なぜこの金額なのか」の内訳まで確認する姿勢が重要です。

見積書・提案書・仕様書で確認すべき項目リスト

オフィス清掃の相場は、規模や頻度、清掃範囲によって幅があり、「これが正解」という一律の金額はありません。
だからこそ、複数の見積りを比較しながら、自社の条件に合った適正価格を見極めることが大切です。

見積書・提案書・仕様書を複数業者で比較する際は、以下の項目をチェックすると良いでしょう。

  • 清掃範囲(具体的にどこまで含まれるか)
  • 清掃頻度(週何回、月何回か)
  • 作業時間・スタッフ人数
  • ロボット活用の有無、対応可能な作業範囲
  • 消耗品費・管理費の内訳
  • スタッフの教育体制
  • 品質管理体制
  • 契約期間・解約条件

もし現在の見積り内容に不明点がある場合は、清掃会社に詳細を確認してみることをおすすめします。

委託後も安心できる、品質管理体制の重要性

清掃用品を持ち笑顔でOKサインを見せる清掃スタッフ

見積り金額や清掃範囲だけでなく、見落とされがちなのが「委託後の品質管理体制」です。

清掃は契約して終わりではなく、日々の清掃品質が維持されているかを継続的に確認できる仕組みがあるかどうかで、長期的な満足度が変わってきます。

具体的には、清掃スタッフやロボットの稼働状況を含めた定期的な巡回チェック、清掃結果の報告体制、問題発生時の連絡・対応フローなどが整っているかがポイントです。

私たち新日本ビルサービスでは、人による丁寧な清掃と清掃ロボットを組み合わせたハイブリッド清掃のご提案も、一社完結で可能です。
コスト最適化と品質維持を両立させたい方は、無料の現地調査・お見積りも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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